鰺ヶ沢市街地に向かうために国道101号線から逸れると、イカ焼き屋が4軒並んでいた。
観光客の姿もない午前9時、1軒だけ開いているイカ焼き屋でイカ焼きを注文すると、主人は淡々とイカを焼き始める。
5分ほどでイカが焼けると簡素なプラスチックのパックに入れて、軽く投げるようにポンっとカウンターに出す。
焼きイカを受け取り食べようとすると、主人が店の奥から木のイスを持ってきて「まぁ、座んなさい」と言ってくれた。
お言葉に甘えて座ってイカをつまもうとすると、始まる主人の独演会。
生い立ちと家族と仕事、国産PCとアセンブラとビル・ゲイツ、自動車や新幹線のコンピューティング技術、乗り物や機械デザインに動植物の形態を取り入れるにいたった経緯…etc
なぜ青森のイカ焼き屋の主人とこんな話をしたのかはわからないが、好奇心旺盛な人はおもしろい。