今帰仁城跡から沖縄本島南部に戻る前に、食事をとろうと立ち寄ったきたやまさん。 お昼時をとうに過ぎていたので他にお客さんもなく、店内の隅ではお父さんがアセロラの実を乾燥させていました。 本部そばという平打ち麺の沖縄そばをいただいて、あまりのおいしさに感動。 お父さんにそれを伝えると、優しい笑顔でお話をしてくださいました。
沖縄では今でも御嶽信仰があり、7年に1度必ず斎場御嶽をはじめとした南部の聖域へお供え物を持って巡るそうです。 車がない時代には1週間ほどかけて歩いて巡ったというお話には驚きました。
久高島に行くことを伝えると、お父さんは少し間をおいて声のトーンを落ち着かせて「あの事件」についてお話をしてくれました。
久高島そのものが聖域だ。 あの島での神事は目に見えるもの・目に見えないものを含めて世界のすべてを対象にして平和を願うものだから、ぜひ島では現地のものすべてを敬って欲しい。
今でも沖縄の方々にとって、久高島の「あの事件」はショッキングで癒えない傷です。