2019年6月に香港で可決された逃亡犯条例改正案に対するデモ隊と警察の衝突が次第に過激になり、2019年9月頃から日本でも現地の状況が大きく報道されるようになったと記憶している。
女性を含む数人で10月11日-14日に香港へ行く予定だったのだけれど、さまざまなメディアを通じて伝えられる現地の緊迫した情報を日に日に目にするようになり、半年以上前に航空券を取っていた10月の香港行きは断念。
待ちに待った香港行きが無くなったものの、やっぱり香港には行きたい。
「何があってもあくまでも自己責任で。」という条件を前提に、万一何かあったとしてもどうにでもなりそうな、いつもの二人旅となった。
久しぶりの香港はとっても楽しかったしおいしかったし、滞在中は何事もなく平穏だったのだけれども、やはり街のあちこちにはデモ隊と警察の衝突の跡があちこちに。
もともとはカラー写真を撮ろうと思っていたのだけれども、現地の傷跡を目にしたら次第にモノクロームの目になり、現像に取り掛かるまでに香港で起こったことを思い返してセレクトをやり直して今回の香港旅はモノクロームにすることにした。
(これまでも香港に行くたびに感じていた自由さと活気と人の優しさは変わってはいないんだろうけれど、街の傷跡や銃を持って待機する機動隊の群れを見るとやはりこれまでとは違う緊張感があった。)
そんな中、連れて行ってもらった南丫島は日帰りできる観光地という事で、現地のハイキングを楽しむご一行から「ニッポンジンデスカ?コンニチハ!!コンニチハ!!」と声をかけていただいたり、白い砂浜とキレイな空と海を眺めていたら無意識にしていた緊張が和らいでやっと撮れたカラー写真を最後の一枚に。